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2018/01/15

 男女の違いを考えるとき、大きな差のひとつはコミュニケーションのありようだ。女性同士の話し合いでは、大きな声量と情熱で速射砲のように言葉が飛び交う。テーマを決めて始まった話し合いでも、基本的には思いついたことは何でも口にする。私はこのようなやり方は不効率だと思っていた。話し合いの前に、テーマ、目的、終了時のゴールイメージ等について合意してから始めるのが良いと思っていた。しかし、最近はその考え方が変わった。

 話し合いが始まるや、直接・間接に得た情報が短時間のうちに一気に出された方が、男性中心の事業に関する話し合い等でテーマから外れていると思い言わずにいたが、後になって多少テーマからずれたことも含めて考えた方が良いと分かり、再度話し合いを始めるよりも、ずっと効率的と言えることが分かったからだ。

 コミュニケーションのあり方よりも顕著な男女差は生殖器官の差だ。妊娠と出産は女性に課される大きな課題だ。10カ月前後の間、自分の体内で動く新しい命の躍動を感じ、夫や家族、親族、地域の人々の視線を感じつつ、行動を慎重にし、口にする物や環境にも配慮しなければならない。夫にとっても人生の重要事態であることに変わりはないものの、自分の体内に新しい命の存在を感じるわけでもなく、仕事や趣味に没頭しそのことをすっかり忘れることも可能だ。

 社会に男女の区別や性差の意識があるために役割分業も発生するから、男女を分ける制度を失くしてしまおうという考え方のもとに、男女の差異そのものを否定・相対化してしまおうと考えるジェンダーフリー思想の信奉者の中には、妊娠出産における男女差は微々たるものと主張する人がいるが、そんなことはあり得ない。

 「フリーセックスの結果、まちがって子どもができて、こっそり手術をしてもらうのも女だし、経口避妊薬の副作用で病気になるのも女だ。男ばっかりが得をする世界で、恋愛でだけ平等だとおもうのはよほど計算によわいのだ。」(松田道雄著『恋愛なんかやめておけ』)

 小児期の子どもが、心と体の性別が一致しない性同一性障害(性別違和)を抱いても、成人するまでに七~九割は解消するという。性の不一致に苦しむ子供に性別適合手術を受けさせ、その後「そのように思い込んでしまったが誤りだった」と後悔し、戸籍上は元の性に戻せたとしても、生殖の機能を取り戻すことはできない。

 同性婚が合法となり、本人たちはそれでよくても、同性カップルによる育児、つまり父親2人、または母親2人による育児を認めると、そのような特殊な環境を子供自身が選べるわけでもなく、情緒的な問題の発生が報告されているという。

 女性のコミュニケーション能力が男性よりも優れていると言われているが、右脳と左脳をつなぐ脳梁と呼ばれる部分が、女性の方が男性よりも大きいことがその原因らしい。男女の違いは、生理的、物理的な違いを中心において考えるのが賢明なようだ。