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2017/01/15

「アンネフランク」
アンネは、オランダで家族と平穏に楽しく暮らす14歳の女子生徒。ナチズムの台頭で、ユダヤ人は登録を命じられ、そのあと強制収容所送りとなっていた。懇意にしていたドイツ人の協力を得て、会社のある建物の屋根裏部屋に親戚等とともに隠れ家生活が始まる。従業員の妻のタレこみにより見つかり、全員収容所送りとなる。
 アンネは隠れ家生活のようすを日記に詳細にしたためており、連行された後、ドイツ人協力者が大切に保管していた。アンネの母は餓死で、姉、そして自分も伝染病で亡くなる。アンネの父は生き延び、ロシア軍の侵入により解放されオランダに戻り、アンネの日記を受け取って読み進む中で崩れ落ちていく。後日、青少年の福祉のため、アンネの名前を冠した財団を作る。

「マグダレンの祈り」
 1984年頃のアイルランドのダブリンが舞台。カトリックの道徳律が厳しく、いとこに強姦された女性、未婚の母となった女性や、孤児院で異性から頻繁に声を掛けられていただけの女性らが、罪深い女と決め付けられ、親によってマグダレン修道院に送り込まれる。そこは、宗教の権威を盾に威張り散らす修道女や堕落した神父らにより運営され、収容された女性たちの人権は省みられず、無償の奴隷労働を強要されていた。
1996年に至るまで、このような修道院は国内10か所にあり、国の関与も指摘されており、2013年になってようやく国の報告書が公表されたという。従うべき神的権威が利用されれば無慈悲がまかり通る。謙遜と傲慢は紙一重だ。

「戦場のピアニスト」
 ユダヤ人はドイツによって居住制限され600万人が大量虐殺された。ラジオにも演奏が流れるほどの有名なピアニストの主人公のユダヤ人も家族が殺される。ポーランド人やドイツ人将校の好意によって主人公は生き延びる。ソ連軍が入ってきて今度はドイツ人が大勢捕虜となる。主人公は助けてくれたドイツ人将校を助けようとする。主人公は2000年に死んだ実在の人物のようだ。

「クロッシング」
 主人公は、妻の病気の薬を買うために北朝鮮からの脱出を図り、中国経由で韓国へ来ることができたが、妻は死んでしまう。ひとり取り残された息子は放浪しながら父との再会を求め、中国からモンゴル国内に入るが、疲れと飢えから餓死して父とは会えずに息を引き取る。主人公はキリスト教に触れるが、神はなぜ豊かな国しか助けないのか、なぜ北朝鮮を助けないのかと叫ぶ声が胸に痛い。

「サムソンとデリラ」
 士師時代におけるイスラエル民族とペリシテ人の抗争を描く。神から祝福して生まれたサムソン(太陽の子という意味)は怪力でライオンを素手で倒し千人の敵にもひとりで勝利する。ペリシテ人デリラ(欲望という意味)はサムソンに近づき、弱点を探ろうとする。
 サムソンは女に弱くデリラを妻としてしまい、髪に剃刀を入れると強さがなくなるという弱点を話してしまう。デリラにだまされたサムソンはとらえられ目をえぐられる。ペリシテ人の宮殿につながれるが、髪が伸び強さを取り戻し神殿を破壊してペリシテ人をせん滅させる。デリラにだまされた後、サムソンは信仰を深めていく。神は自分に何も語ってはくれないと思っていたが、そのようにして神を求めるようにさせたのが神の業だと知るようになる。

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