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This is the archive for January 2006

2006/01/15

 社会教育家の田中真澄氏の講演を聴いたことがある。昔は定年退職して「余生」(余った人生)を数年過ごしてあの世へ行こうと考えている人が多かったが、平均寿命が長くなった今日、そう簡単には死ねないとして、各自が自分の辞書の「余生」のことばを塗りつぶし、「生涯現役」のことばを書き加えることを提案しておられた。

 百歳近いお年でも元気に活躍しておられる人から、学ぶことは多い。

 ときたまお訪ねしご指導いただいている、上市町名誉町民の清水美晴先生(97歳)の人生観は素晴らしい。人生は感動のドラマであるとし、数年前に出版された「人は感動によって人となる」(文芸社)は書店で平積みにされていた。

 健康の秘訣は食欲、長生きの秘訣は考えることだという。食欲を維持するために腹八分を厳重に守り、たばこも酒も飲まない。野菜中心の生活で栄養失調となり肉と魚を食べて元に戻ったこともあるという。90歳を過ぎてから心臓と肺が90年間も一秒も休まず働いていることに感動し、心臓を助けるために梅と蜂蜜の特性飲料を常飲し、肺を助けるために今も山歩きをしてよい空気を吸っておられる。

 「おいしい食事をありがとう」と妻に言って「今日も健康でよかったね」と言われて感動する。小さいことにでも感動すれば、心の中に気が動き、やる気が出てくる。人生最後の幸不幸は、健康と日々の感動によって蓄えられたエネルギーの多少によって決まるという。

 80歳、90歳は、これからの計画を立てるのに、ちょうどよい年とのこと。そして、息が切れるまで活動し、立ったままで死ねば人の世話にもならない。32兆円の医療費の内、65歳以上の高齢者が使っている16兆円も不要になると言われる。「立ったまま死ぬ」というのが町の老人の合い言葉になった、それもまた感動だという。

 88歳の時に初めて脚本作りに挑戦したり、ミリオンセラー「生きかた上手」(ユーリーグ刊)の著書等で有名な日野原重明氏(94歳)は、「長生きするためには、5年、10年先のプランを作るべきです。そうすると、それが実現するまで死ねません。私も先々のプランでスケジュール帳を埋めています」と言われる。

 弱輩50歳の私は、昨年、ある異業種交流会に出て、新年の抱負を述べ合った。「2055年2月28日の百歳の誕生日に老衰死します。それまで毎月ニュースを書きます。620号を出して、丁度百年生きて死にます」と宣言した。

 先日知り合いの社長さんが送って下さった「職場の教養」((社)倫理研究所)という冊子を見ていたら、122歳の長寿を全うしたフランス人女性の話が出ていた。元気で生活する秘訣は「いつも好奇心をもって生きること」と「笑うこと」とのことだ。毎月ニュースは860号出して、120歳で老衰死することに変更した。

2004年4月14日、日本経済団体連合会は、外国人受け入れ問題に関する提言を行っています。

その内容を2回に分けて、簡単に紹介します。